2014年05月

牡丹は過ぎましたが、芍薬がシーズンです。基本的な撮り方は変わりません。上手くデータを生かし美しい花を撮って下さい。
イメージ 1金沢八景の伊藤博文金沢別邸の牡丹園です。撮影データをご参考下さい。1/1250、F4.2、55ミリ相当、+0.3白い色を白く見せるには少し+補正します。大輪ですから心持ち引きます。花びらを潰さないようにギリギリのオーバー露光にします。
イメージ 2珍しい黒い牡丹ですが非常に難しい色で、補正抜きで撮る事は不可能です。1/320、F4.4、66ミリ相当、-0.7。この5枚ともフラッシュを強制発光しています。明暗の差が強過ぎるので影を少しでも薄くしませんと花がお釈迦に成ります。
 
イメージ 3牡丹園ではありがちなのですが距離が遠い場合です。ボタン色が濃く此れもマイナス補正します。1/125、F4.8、236ミリ相当、-0.7。影が目立ちますがこうしませんと色が薄くなり大失敗作品と成ります。
 
 
 
 
イメージ 4栽培が最も難しいとされます黄色い牡丹です。此処の職人さんは一流であるとの証明。白から見ると簡単ですが、+に掛けますと色が飛んでしまいます。1/800、F4.8、120ミリ相当、±0花びらの分かる範囲で最大限明るく撮るようにしています。
 
イメージ 5とても撮り易く歓迎のピンクです。影を弱め、艶のある質感を出します。1/1000、F3.7、35ミリ相当、±0牡丹も咲き始めは真上から、盛りは斜め上からにアングルを変えます。咲いた花のボリュームがアップしているためです。

連休前の横浜公園で、どこかのオバサンが通りました。分り易くするために写し込みます。この公園が如何に優れているか分かります。花壇が高くなって立ったままで撮る事が可能。16万株は昭和記念公園の22万株より少ない?それは当て嵌らず実質3倍以上の価値があるでしょう。
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バックの写り込みは、此れが普通に撮ったものだと分かるようにしました。日傘の人やスタジアムは普通に写って居ますね。にも拘らず手前のチューリップが光って見えますね。園内には沢山の花が有りますが、この条件の場所は中々見付かりません。
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さて此れも普通に撮りましたが、どの部分を切り取って撮ります?中央からやや左の少し上です。植木の手前と通路の間に赤い花が有ります。少し照らし出されているでしょう。此処以外を撮りますと全滅です。
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完全ではないですが後ろの人が少し暗く成って居ます。逆光だからです。この撮り方ですと地べたが写り込まず潰れて花が輝いて写ります。本来もう少し上から撮りたいのですがこの日は山下公園に急いでいました。
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単色ですが、輝くチューリップです。決して特別な技法ではなく普通に撮って居るだけです。光線を見極めその部分を写しています。今年はもう終わりですが、来年はこの手法で挑戦して見てください。
イメージ 5
  
場所が違っても光の見極めが出来ればご覧の通りでいつでも何処でも撮れます。沢山のチューリップが咲いていたら光に合わせて優しく撮って見て下さい。
どうせ撮るならウットリと美しく撮りたいですね。
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単独のアップを撮る場合もありますが、チューリップは椿や牡丹と違い対話型ではなく群像の美を狙うのが基本でしょう。最後の写真が撮れますと此花は完全制覇に近いでしょう。最後の2枚は偶然に撮れません。

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