先ず、花菖蒲の映像からご覧下さい。伊勢系「神路の誉」です。花の本当の色を出すためには、雨上がりの翌日。それも晴れの午前を狙います。日陰や曇りでは色温度が高くなるからです。簡単に言えば、薄ボケた汚れた色の写真に成るからです。フォトマスター1級より高い内容です。読み流すかスルー為さって下さい。撮影現場で殆ど見ることの無い技法です。
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イメージ 2データの全部です。画像はWeb用のため3M程度、焦点距離30.6mmは35ミリ判換算では240mmの望遠。1/500でF5.0と絞りは開放でシャッターは高速です。補正-1.0とシンクロモード:先幕シンクロで此処がポイントです。一眼ですとフラッシュを下向きに発光させるが2灯以上をマルチシンクロさせます。1/500で光らせるコパルスクエアーフォーカルプレーン。最高機種で高速シンクロに対応して居ないと撮れません。
被写体までの距離が遠くフラッシュメーターで露光値を知ることは出来ません。また、発光させてのブラケット撮影は無理です。一発必中で決めます。
  
 
イメージ 3一歩踏み込み、花菖蒲の特徴である下花弁です。此処についても紙幣のマイクロ文字を撮る練習で克服出来ます。フラッシュを使いますのは屋外で花の動きを止めるためでも有ります。一眼でレンズ前にリングライトを付けますとそれだけで10万円近い出費に成ります。  
 
イメージ 4この日、写真愛好会の方々が沢山お見えに成って居ました。物々しい道具立てで周辺の撮影者を圧倒していました。その足元に、ショウジョウトンボです。三脚やバズカーレンズ、望遠マクロも居ました。何とこのトンボが撮れない!それでは、花菖蒲を綺麗に撮れないでしょう。写真は厳しい実力の世界です。
  
イメージ 5光や風、花の状態で臨機応変さが求められます。常に感覚を研ぎ澄まし無の心境で居るようにしたいです。昆虫専門で撮って居るわけでは有りません。こう言った被写体が撮れませんと花を綺麗に写せないからです。水辺ならシオカラトンボも数多く見られるでしょう。
 
大好きな長井古種です。最近、フラグシップと廉価版の多機能を1台ずつ入手。説明書やマイスターブックも熟読しています。如何もミラーレスにした方が
良かったかも知れません。やはりアートフィルターや特殊撮影機能を習得した
方が時代に合って居ます。
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一眼で撮る方法が知りたいとリクエストがありました。残念ながら接写で此れを行うには出費が大き過ぎます。この花菖蒲園にはプロカメラマンが居て案内のリーフや展示場に写真がありました。お話しをしたのですが、ここまでは難しいとのことです。